IP電話と電子システムを融合するソリューションを提供

―グループウェアとIP電話を融合、社内コミュニケーションの効率化を実現―

平成17年6月29日第1727号

 ソリューションプロバイダの株式会社大塚商会(本社:東京都千代田区、取締役社長:大塚 裕司、以下:大塚商会)は、IPテレフォニーインテグレーションサービス『TeleConsensio(テレコンセシオ)』※1シリーズを販売開始します。これは、各種アプリケーションと、IP電話(Telephony)を融合(Consensio:ラテン語で融合の意)するものです。当社は、各種電子システムの販売・サポートをする中で、電話、メールといった通信手段と各種システムの融合を求めるお客様のニーズに着目し、新たにお客様の業務効率化のソリューションを開発いたします。こうしたシステムを構築するには、電話設備、ネットワーク、電子システムなど総合的な知識が必要であり、当社のワンストップソリューションにより実現するものです。なお、本サービスは8月出荷予定の「TeleMerge」を『TeleConsensio』に名称を変更したものです。

『TeleConsensio』シリーズの第一弾として、ソフトウェア開発の株式会社OSK(本社:東京都江東区、取締役社長:原田 要市、以下:OSK)が開発したEIP(企業内ポータル)/グループウェア「EasyPortal」※2に、日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:金杉 明信、以下 NEC)のSIPテレフォニーサーバ※3「UNIVERGE SV7000」、株式会社NTTドコモのFOMAR N900iL※4を連携させ、IP電話機能を融合させたシステムを8月より販売いたします。これにより、社員検索、在席確認を簡単に行うことができ、社内コミュニケーションの無駄の削減や確実な連絡など、業務効率の向上を実現すると同時に、内線IP化による通信コストの削減も見込めます。この「EasyPortal」の『TeleConsensio』対応システムは、IP電話設備なども含め初年度8億円の売上げを目標とします。

「EasyPortal」の『TeleConsensio』対応システムの特徴
1. グループウェア画面から社員の電話帳を検索しワンクリックで電話発信できるほか、発着信履歴の参照が可能。さらに、今後のバージョンアップで在席状況を確認し、電話発信/電子メール送信など相手の状況に応じたコミュニケーション手段をとることができます。
2. 担当者の不在による隣席の人の電話の取次ぎ工数なども削減出来ます。
3. 業務内容や職種に応じて、FOMA N900iLやパーソナルコンピュータのクライアントなどの通信端末を選択できます。
4. 無線LAN認証サーバの設置や、NTTドコモの暗号化技術によりセキュリティを確保します。

企業では、事業所間の内線電話をする際、事業所の電話番号や個人の持つ内線番号を参照しており、組織変更のたびに社内内線表の更新が必要となります。また、企業内の内線電話は、相手が不在の場合、通話したい相手の隣席の方がメモを残していることが多く、これらの社内コミュニケーションの問題は、業務効率の低下を招きかねません。そのため、社内コミュニケーション問題の解決は業務効率の向上だけでなく、向上した分を顧客対応などのサービスにあてることによる顧客満足度の向上も見込めることから、各企業から注目されております。

「EasyPortal」が『TeleConsensio』に対応することにより、構内無線LAN機能搭載FOMA N900iLやパソコンのグループウェア画面から社員を検索し、画面上からワンクリックで電話発信が可能です。電子社員電話帳は、サーバで一括管理しているため、内線表更新の一元化、配布の手間や紙の資源削減が図れます。また、個人の行動予定表を参照し、連絡を取りたい相手が在席で有れば、予定表画面から発信をすることもできます。そのため、電話の掛けなおしや隣席の人がメモを残す手間を無くし、業務効率が向上いたします。その他、行動予定表では、外出中、会議中など在席状況が確認できますので、相手が会議中という場合には電話での呼出しではなく、インスタントメッセージ※5を利用するというように、相手の状況に応じた連絡が可能となります。

「EasyPortal」の『TeleConsensio』対応にあたってOSKは、NECのUNIVERGEパートナープログラム※6に参加し、「UNIVERGE SV7000」に対応したAPI(VCOLLABONET)※7を活用してIP電話機能との融合を実現し、またNTTドコモが提供するFOMA N900iLとも連携させました。
今後も、大塚商会は『TeleConsensio』シリーズとして様々なシステムとIP電話の融合を図ってまいります。

「EasyPortal」の『TeleConsensio』対応システムによるポータル/グループウェア画面からの電話発信例はこちら

【価格】200ユーザ利用で約180万円(ハードウェアを除く)
グループウェア/EIP(企業内ポータル)ソフト「EasyPortal」、および『TeleConsensio』対応オブションソフト、PBXとアプリケーションソフトを連携するソフト「COLLABONET」などを含む

「FOMA/フォーマ」は株式会社NTTドコモの登録商標です。

※1TeleConsensio :大塚商会が提供するIP電話(IP Telephony)と電子システムを融合(Consensio:ラテン語で融合の意)するソリューション名。
※2EasyPortal:株式会社OSKが開発したグループウェア、EIP(企業内ポータル)
※3SIPテレフォニーサーバ:IP対応の電話交換機
※4FOMA N900iL:NTTドコモが提供する、構内の無線LAN環境ではIPコードレス電話機、構外ではFOMAの携帯電話機として利用可能な1台2役の電話機。
※5インスタントメッセージ:電子端末で文字をリアルタイムに送り会話する形態。
※6UNIVERGEパートナープログラム:「UNIVERGE」製品群を活用したソリューションの 開発からプロモーションに関する支援や、「UNIVERGE」製品群の販売に関する連携などを行なうパートナープログラム http://univerge.jp
※7API(VCOLLABONET):the Vincible(various/vivid) COLLABOration over the InterNET。NECが提唱する、SOAPを利用した「UNIVERGE SV7000」関連製品のアプリケーションシステム連携API(Webサービス)の総称。
お客様お問い合わせ先
株式会社大塚商会 ブロードバンドプロモーション部
電話:03-3514-5050