ITとビジネスの専門家によるコラム。経営、業種・業界、さまざまな切り口で、現場に生きる情報をお届けします。
第16回 安定化・固定化のための反省会
多くの国内マーケットが縮んでいくこれからは、既存顧客との取引を守る施策が、最も重要な取り組み事項の一つになります。そのためには、それぞれの顧客をより深く知り、利用回数を追うごとに効果が高まる企画を提案していく必要があります。
展示会ブースの設計・施工会社、エフ・ティ・システムは、案件を受注したときに、当該展示会の会期終了後に開催する反省会の日時を、顧客と決めておくようにしています。顧客企業の事務所で、先方の担当者と一緒に、展示会の成果を確認する趣旨の反省会です。具体的な議事は、以下のとおりです。
1.展示会の成果について
(1)名刺獲得数
(2)アンケート獲得数
(3)見込み案件獲得数
2.ブースについて
(1)よかった点(次回も継承したい点)
(2)次回に向けての改善点
(3)他社のブースでよかった事例・採り入れたい点
(4)ブース設営会社への要望など
3.次回出展予定の展示会とその準備について
(1)展示会名
(2)出展コンセプト
(3)次回打ち合わせ日時
反省会の場で出た内容を素に、次回出展時の企画を練ります。ですから、回を追うごとに、企画のレベルは上がっていくのです。このサイクルがしっかり回っている顧客企業が、競合他社に奪われる危険性は、かなり低いと言えるでしょう。
リピート率を上げるためには、企画を毎回レベルアップさせていくことが必須です。
次回は3月27日に更新予定です。
前の記事を読む
次の記事を読む